製造物責任相談室は、身の周りにある製品の欠陥・品質上の問題によって起きた事故の総合的解決を目指すサイトです。
自転車のサドルが突然折れた、仕入れた製品が不良品だった・・
個人、事業主を問わず、製品の不具合によって被害が発生してしまう例は後を絶ちませんが、その多くは適切な解決がなされていません。
例えば自動車に品質上の問題があり事故になっても、自動車保険に加入してさえいれば保険会社に相談することができ、最終的には何らか解決することができます。しかしながら、そのような製品は例外的であり、ほとんどの製品では解決までの道筋が制度化されていません。そして、製造者や販売者に苦情を申し立てても、多くの場合使い方が悪かっただけなどとして相手にされません。ほとんどの方は、そのような場合にどこに相談すればよいのかも分からず、泣き寝入りとなっているのではないでしょうか。
他方、自社製品が事故を起こしてしまった製造業者・輸入事業者にとっても、消費者庁等への事故報告、原因調査、民事・刑事責任の検討などの緊急対応が迫られることになりますが、実際の相談現場では、どうしたらいいのか分からないという戸惑いの声を多くお聞きします。
そのような現状を変えたいという思いから、このサイトは生まれました。製品事故に巻き込まれてしまった全ての方の、お気軽な相談をお待ちしております。
お知らせ
- 2023年10月28日 日本消費者協会主催 消費生活コンサルタント養成講座を担当しました。
- 2023年5月28日 消費生活相談員資格試験対策講座・消費生活相談員養成講座を担当しました。
- 2023年2月20日 東京都消費生活総合センターのエキスパート研修の講師を担当しました。
- 2022年7月18日 「消費者庁委託事業 消費生活相談員担い手確保事業」の講師を務めました。
- 2022年1月31日 令和3年度消費生活相談研修 講師を務めました。
製造物責任・製品安全について考える
「製品安全に関する法律の整理と課題」(国民生活研究63巻2号)が掲載されました。
2023年12月31日 未分類
「製品安全に関する法律の整理と課題」(国民生活研究63巻2号)が掲載されました。 こちらからご覧いただくことができます。 kk-202312_2.pdf (kokusen.go.jp)
ヨーロッパ 製造物責任指令の新提案
2022年10月20日 未分類
日本の製造物責任法が成立したのは1994年。それから28年の時が過ぎ、様々な角度から製造物責任法は見直しを迫られるようになりました。ソフトウェアの役割の増大、AI技術の進展、欠陥立証の困難、輸入業者を介さない海外からの製 …
「製造物責任法の論点と解釈」平野裕之教授著 発刊に思う
2021年12月22日 未分類
平野裕之教授の著作「製造物責任法の論点と解釈 詳解・分析「欠陥」「証明」の裁判例」が発刊されました。製造物責任法の分野で学者の先生の書籍が発刊されるのは珍しく、すぐに購入しました。 製造物責任法の論点と解釈―詳解・分析「 …
製造物責任の判例に見る、各判例データベース
2021年7月25日 未分類
とある依頼の準備を兼ねて、5年前に書籍化した製造物責任関連判例の検討の続きを行っています。 http://www.minjiho.com/shopdetail/000000000829/ 5年間で、増えた判例が100件弱 …
池袋暴走事故における「車の異常」の主張について
2020年10月11日 未分類
先日、池袋での自動車暴走事故の刑事初公判で、「車のシステムに何らかの突発的な異常が生じ加速し、事故に至った可能性がある」と主張したとの報道がありました。原資料に接していない私にはその主張の当否は分かりませんが、交通事故に …