「とあるライブハウスで火災事故が発生、バンドメンバーの女性が死亡した。ステージでの花火が発火の原因と思われたが、真奈子(松雪泰子)は業務用空調機械から発火した可能性を指摘。だがそのメーカーは、真奈子の助手の野津田(堀井新太)がかつて勤めていた会社だった。野津田はそこで大きな失敗を犯し、立ち直れずに退社したのだった。古巣相手に萎縮する野津田を、真奈子は立ち直らせることができるか・・・。」(番組HPあらすじより)

天ノ教授が野津田助手の元勤務先に聞き取り調査に行っていました。これは利害関係人による調査でありまずいです。本来なら自主的に調査から外れるべきところ調査を続行してしまった天ノ教授は、この時点で失敗しています。残念。

それはさておき、今回のキーワードは失敗を前提とした製品設計の重要性でした。いわゆるフェイルセーフ設計ですね。例えば自動運転車で予期せぬ事態は必ず起きるので、そのような場合には安全な路肩まで寄って一時停止するように予めプログラミングしておく。そんなところにフェイルセーフの思想が生きています。

天ノ教授は失敗した後いろいろ気分転換(?)を図り、自分が完全に壊れてしまわないように努めます。これも人生におけるフェイルセーフの知恵でしょうか。そして、そんな天ノ教授に振り回される野津田くんも過去のトラウマを克服し、新たな第一歩を踏み出します。

人生は失敗するもの。失敗してもおしまいじゃない、そこから始まるものがある。そんな人生訓とフェイルセーフの思想が重なる回でした。